多肉植物の土としてもブレンドされることが多い「鹿沼土(かぬまつち)」。
本記事では鹿沼土のphや特徴、多肉植物の土としての使い方を紹介します。
多肉植物以外の土にも用いられることが多いメジャーな部類の土なので、ガーデニングに興味がある人は知っているかもしれません。
多肉植物用の土の配合は、こちらのページに詳しく記載しています。
鹿沼土とは
鹿沼土はメジャーな部類の土なので、ホームセンターのガーデニングコーナーには必ずといっていいほど置いてあります。
関東ローム層で採取できる軽石で、名前の通り、主に栃木県鹿沼地方で採取することができます。
見た目は写真からも分かる通り、黄色っぽい白色をしています。
保水時と乾燥時の色味がかなり違うので、水やりのタイミングを計るのにも一役買ってくれます。
鹿沼土の用土としての特徴
鹿沼土の特徴は一言でいうと、酸性で軽石のため水はけが良いことが特徴です。
- phが低い(酸性)
- 排水性が高い
- 保水性が低い
- 通気性が高い
- 保肥力はない
- 硬くて崩れにくい
鹿沼土のphについて
鹿沼土のphはおよそ4~5で強めの酸性の土です。(中性が7前後、弱酸性が5~6程度)
そのため土質を酸性に傾けたい時などに用いられます。
鹿沼土と赤玉土との違い
ガーデニングや多肉植物の土として最もよく使われる「赤玉土」と鹿沼土の違いを表にまとめてみました。
特徴 | 赤玉土 | 鹿沼土 |
---|---|---|
分類 | 赤土 | 軽石 |
ph | 5~6(弱酸性) | 4~5(酸性) |
水はけ | 保水性と排水性のバランスが良い | 排水性が高い |
硬さ | 崩れやすい | 崩れにくい |
赤玉土と比べ、鹿沼土はphが低く硬くて崩れにく、酸性度が高いということが分かります。
そのため、土のベースは赤玉土を用いて土質の改善に鹿沼土を入れるような使い方が一般的です。
多肉植物の土として使う
鹿沼土は水はけが良く、硬く崩れにくいことから、また、多肉植物が好む酸性の土質を作れるので多肉植物の土にブレンドするのに向いている土です。
ただし、あまりにも大量の鹿沼土を用いると酸性に傾き過ぎる場合があるので注意が必要です。
色々な粒のサイズが販売されていますが、おすすめのサイズは満遍なくブレンドできる微粒~小粒のサイズです。
大きなサイズは鉢底石として使用できます。
ブレンドの割合について
多肉植物の土として鹿沼土を用いる場合のブレンドの割合は、赤玉土1:鹿沼土1程度がおすすめです。
育てる場所にもよりますが、鹿沼土より排水性が高い土を多く入れた方が(例えば、桐生砂2:赤玉土1:鹿沼土1などの比率)の方が締まった状態で育てることができます。
まとめ
多肉植物の土を自分でブレンドするなら必ず候補にあがる鹿沼土。
排水性を高め、土を酸性に傾ける作用があります。
実現したい土質によってブレンドの割合が変わるので、自分好みの割合を研究してみてはいかがでしょうか。