これまで多肉植物を育てている方と何人もお会いしてきましたが、やはり皆さま育立て方には何かしらの悩みを抱えたらっしゃいます。
今回はその中でも特に初心者の方の悩みの種である「徒長」について考えをまとめてみました。
多肉植物の徒長する原因と仕立て直しの流れを紹介します。
読みたいとこから
多肉植物が徒長する原因と育て方
僕なりの綺麗に多肉植物を育てるポイントを紹介していきたいと思います。
多肉植物が徒長する原因
まず、徒長する大きな原因は下記の3つです。
- 水はけが悪い
- 日光が弱い
- 風通しが悪い
多肉植物は「水は控えめに、明るい風通しの良い場所で育てる」のが綺麗に育てられる基本です。(風通しが軽視されがち)
そのため、徒長させてしまうよくあるパターンは、こんな感じです。
- 他の植物と同じように土が乾くやいなや水をあげてしまう
- 室内で育てていて日光がほとんど当たらない
- 奥まったところで育てていて風通しが悪い
多肉植物は本来、乾燥地帯でも生き残れるように進化したものがほとんどです。
観葉植物などとは真逆の環境で育つということを覚えておいてください。
水やりは土が乾いて2、3日後で十分
多肉植物の水やりは、土が乾いてから2、3日後くらいにあげるので十分です。
「土が乾いてから」というのは、土の表面ではなく、鉢内の土すべてを指します。表面が乾いていても、中の土は全然乾いていないという場合が多いので注意しましょう。
慣れるまでは、挿しているラベルを引き上げて確認したり、串を挿して確認してみるのが安全です。
日光はできるだけ強めで
多肉植物にはできるだけ日光を当ててあげると綺麗に育ってくれます。
夏場は日差しが強すぎて傷んでしまうことがありますが、それ以外の時期は直射日光でも全然問題ありません。むしろ直射日光の方がいいくらいです。
夕日ではなく朝日が当たるのとなお良しです。(夏場は朝日が数時間だけ当たる場所とかが最高です)
ただし、ハオルチアなどの葉焼けしやすいタイプは日光での管理はなかなか難しいので、植物育成用ライトを使うのもおすすめです。
多肉植物を室内育成する時の光は?|アクアリウムの照明がおすすめ
意外に風通しがかなり重要
水やりも日光も注意しているのに、徒長してしまうという場合は、風通しが問題かもしれません。
風通しが悪いと、最悪一瞬で多肉が溶けてしまうということもあるので、風通しに注意が必要です。
多肉植物の風通しについては、こちらの記事にまとめました。
立ち気味で育つ種類もある
何枚もの葉がぎゅっと詰まっていくように育つものもいれば、どんなに上手に育てても上に伸びていく品種もあります。
これらは徒長したから上に伸びたのではなく、そもそも正しく成長すればそうなるというのを理解しておきましょう。
徒長した多肉植物を仕立て直す
徒長してしまった多肉植物は、挿し木することによって仕立て直すことができます。
挿し木(挿し芽)は株の一部を切りとり、発根させて増やす方法のことを指します。
挿し木で仕立て直す方法
挿し木で仕立て直すには、徒長してしまった株の上部で綺麗な部分だけを切り取ります。
切り取った株の上の方を植えなおすことで仕立て直しができます。
切り取った多肉の植える部分の葉を取り、綺麗な形になるようにそのまま植えなおせばOKです。
新しい鉢に植えて発根するまで様子を見るのが1番ですが、同じ鉢に植えなおしても何とかなる場合が多いです。
それ以外の残った株はそのまま置いておけば切り口あたりから仔株がたくさん出てくるはずなので、大事に育ててあげてください。
すぐに植えずに切り取った多肉を暗所に置いておき、発根してから植えなおすという方法もあります。
こちらの方が挿し木成功率が高いとされていますが、切ってすぐでもほとんど大丈夫です。用心したい人は発根させてから植えなおしましょう。
また、挿し木はピンセットを使うとやりやすいのでおすすめです。できるだけ先が尖っていないものを選んで、多肉を傷つけないようにしましょう。
まとめ
多肉植物の徒長する原因と、徒長してしまったものを仕立て直す方法を紹介しました。
蒸れてダメにしないように、軽視しがちな風通しも考えて育ててあげましょう。
また、市販の多肉植物の用土ではなく、できるだけ環境にあった土を用意してあげることでより綺麗に育ってくれるはずです。