多肉植物を育てる上でポイントとなる「日光」や「水やり」と比べ、おろそかになりがちな「風通し」。
多肉植物を綺麗に育てたいのなら「風通し」も気にかけてあげましょう。
明るい場所で水やりにも気を付けているのに徒長するという人は風通しが悪いのが原因かもしれません。
そもそも人間でさえ風通しの悪い場所は居心地が悪いと感じるのに、人間よりも繊細な植物にとって好ましい環境なはずがありませんよね。
本記事では、「風通し」が多肉植物に与える影響をまとめました。
「風通し」とは
「風が吹き抜けること。また、そのぐあい。」を指します。風の程度も重要になることに気を付けましょう。
「風通し」を良くしよう
適度な風が断続的に続く風が通しの良い場所は、本来の生息環境に近ずくため、より健康的に生長してくれます。
ただし、風通しが良いからといって、強い風がずっと吹き続ける場所は多肉植物にとってもストレスになるので注意しましょう。
人間でも風通しの良い場所の方が気持ちが良いですよね。
それでは、風通しが良いと具体的にどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
根腐れ防止
空気中の空気が入れ替わることにより、土中の水分が蒸発しやすくなるため、水はけが良くなります。
本来乾燥地帯に生息する多肉植物は湿気に弱いため、土が湿った状態が続くと他の植物よりすぐに根腐れを起こしてしまいます。
風通しをよくすることで、水はけが良くなり、根腐れの防止をすることができます。
また、休眠期は水の吸い上げもほとんどないため、さらに風通しが重要になります。
カビや雑菌、害虫被害に遭いにくくなる
風通しを良くすることで、多湿を好むカビや雑菌が繁殖するの防ぐ効果があり、土が汚染されることによって引き起こされる病気などを予防することができます。
また、一度ついてしまうと取り除くのが大変なカイガラムシなどは風通しの良い場所を嫌うため、病害虫の被害に遭う可能性も低くなります。
光合成が活発になる
風に当たることで気孔の開閉が促進されるため、蒸散(葉から水分が水蒸気となって出ていくこと)が活発化し、光合成を助けます。
植物にとって重要な光合成が活発になることで生育が良くなります。
そもそも、なぜ風が必要?
多肉植物を含め、自然に生息する植物は常に風を受けています。当たり前ですね。
そのため、風がない状態というのは本来の生息環境に似つかない好ましくない環境といえます。
多肉植物を含め、植物の葉からの蒸散は、風があることで成り立ちます。
いくら「日光」や「水やり」を気にしていても無風の環境では多肉植物は綺麗に生長してくれません。
「風通し」が悪いと
風通しが良い場合のメリットと逆ですが、風通しが悪い場合の多肉植物への影響を改めてまとめておきます。
- 根腐れを起こす可能性が高まる
- 徒長する
- 土にカビや雑菌が繁殖しやすくなる
- 害虫被害に遭いやすくなる
風通しが悪くて良いことは一つもありません。
多肉植物のために風通しが良い環境を作ってあげましょう。
「風通し」が良い場所に置けない時は
風通しの良い場所にはなかなか置くことができないという人は、家にいる間だけでもできるだけ窓を開けてあげたり、
扇風機を首振りで回したり、サーキュレーターを購入して空気を循環させてあげるようにしましょう。
多肉植物に風を直接当ててしまうとストレスになってしまいますので、部屋全体の空気を回すようにするのがポイントです。
上記の方法もあまり望ましくないという人は、多肉植物を植える鉢を素焼きのものに変更してみてはいかがでしょうか。
素焼きの鉢植えは、プラスチックの容器などと違い、容器自体が空気の通り道になるので水はけが良くなります。
まとめ
「風通し」が多肉植物に与える影響について紹介しました。
「日光」「水やり」だけでなく「風通し」も多肉植物にとって重要な条件なんです。
できるだけ多肉植物にとって好ましい環境を作ってあげましょう。
多肉植物におすすめの土