アクアリストなら誰しも一度は悩まされたことがあるであろう黒ひげコケ。
一度黒ひげコケがついてしまうと、木酢液を使って枯らしたりとても面倒で、取り出せるものならまだいいのですが、取り出しにくいものについてしまうと最悪ですよね。
そんな黒ひげコケは主に水槽内で余っているリン酸を栄養として生長することは有名で、リン酸除去の薬品なども販売されています。
実は、ホームセンターなどで安価(数百円)に入手できる赤玉土も、リン酸を吸着する効果をもっていて、赤玉土を水槽に入れることにより黒ひげゴケの発生を抑えることができるんです。
本記事ではそんな赤玉土について紹介していきます。
赤玉土とは
赤玉土はホームセンターなどで安価(10kg数百円程度)に入手できる赤土のことです。
関東ローム層の表層にある黒土の下にある赤土を乾燥させふるって粒をそろえたものが赤玉土です。
ホームセンターではこのような赤玉土が売られていると思います。
※ 普通の赤玉土の場合はネットで買うとむしろ高くなるかもしれません。
ちなみに赤玉土には小粒、中粒、大粒とサイズがありますが、大粒の方が通水性があるのでリン酸除去には向いていると思います。
ただ、床材として使用したり、大きくて見た目的にどうかなと感じる人は小粒のものを使う方が良いでしょう。
メダカのビオトープなどには赤玉土を使う人も多いようです。
硬質赤玉土
硬質赤玉土という赤玉土を焼結させてより強固に固められたものもあります。
焼結されているため、粒がつぶれにくく水が濁りにくいので硬質赤玉土もおすすめです。
ただし、普通の赤玉土と硬質の赤玉土でリン酸の吸着効果に差があるかどうかは検証してません。(効果があるのは分かっていますが、どちらの方が効果が高いかは不明)
リン酸の吸着効果があるソイルも焼結して作られているので大丈夫だとは思います。
赤玉土を水槽に導入する
赤玉土は土でできているため、水槽に入れると多少なりとも水が濁ってしまいます。
できるだけ水が濁らないように水槽に入れる前によく汚れを洗い流しておきましょう。
洗濯ネットを使う
床材としてではなく、リン酸除去として一時的に赤玉土を入れる場合は、簡単に出し入れができるように百均ショップなどで売っている洗濯ネットなどに赤玉土を入れて、水槽内の流れがある場所に吊るしておくのがよいです。
目立つのが嫌という人は、できるだけ流れのある水草の後ろなどに置いても良いと思います。
どれくらいの量が必要?
一般的な60cm水槽の場合には、2~3kgで十分効果を発揮してくれます。
もちろん生体数や餌を入れる量など、リン酸が水槽に投入される量にもよるので、一概には言えないので、水槽の様子を見て赤玉土の量を増やすなどしてください。
約2~3か月効果を発揮してくれます。
黒ひげコケの「発生」を抑える
赤玉土のリン酸を吸着する効果で水槽内の余っているリン酸を少なくすることで黒ひげコケの発生を抑えることができます。
ただし勘違いしてはいけないのは、既に発生してしまった黒ひげコケを除去する効果はないということ。
既に水槽に発生してしまった黒ひげコケに関しては、手で取ったり、木酢液を使ったりとしっかり除去しないといけません。
PHへの影響
赤玉土自体が弱酸性の土であるので、水質を弱酸性に傾ける働きもあります。
一般的な水草や生体にとっては良い働きとなりますが、アルカリ性を好む水草や生体がいる水槽では注意しましょう。
市販のリン酸除去剤
一応紹介しておきますが、水が汚れるのが嫌な人や、得体の知れない土を水槽に入れるのは心配だという人は、市販のリン酸除去剤を使えば黒ひげコケの発生を抑えられます。
まとめ
水槽を管理していくとあれこれと費用がかかってしまうので、できるだけ費用をかけずにできる黒ひげコケ対策として赤玉土を紹介しました。
黒ひげコケに悩んでいる人は、一度お試しあれ。